ペーパークラフトの応用

●ペーパークラフトを使ってR/C艦船・船舶を作ろう!

船舶模型や船舶模型というと完成品は高価、キットは作るのが大変、なんてイメージがつきものですよね。
また、市販のキットには限りがあり自分だけの1隻ってなかなか手に入らないものです。
そこで・・・・
ペーパークラフトは言わば「寸法のない図面」、しかも種類が豊富なので選択の幅もグッと広がります。
この原画をプラスチックや木材に正確に転写することが出来れば、紙ではない艦船・船舶を作ることが可能です。
ここではペーパークラフトを利用し、ホームセンターや模型店で入手できる一般的な素材から艦船・船舶模型やラジコン艦船・船舶を作る方法をご紹介致します。



ペーパークラフトからプラスチック船を作る場合

   ペーパークラフトを素材(プラスチック)にスプレーのりなどで貼り付けて切り取る・・・
   誰でもが思いつく簡単な方法ですが。この方法、意外と切り取るのが難しいんです。
   しかも失敗してしまったら原画を失うことに。トホホ・・・
   そんなことにならない為に!
★ 必要なもの ★
@ 元となるペーパークラフト
A 艦船の全体形状が分かる資料
なくても可、あると便利です。
艦船模型スペシャルなどとても役立ちます。

B 「コピー機」又は「レーザープリンター」
コピー機がない場合、コンビニのコピー機を利用する。
コンビニのコピー機の場合、は転写出来ないタイプもあるので注意して下さい。
また、レーザープリンターも同様です。
予めテストしておくことをお勧めします。

※レーザープリンター(パソコン)使用の場合
スキャナー・画像処理ソフト(Adbe Photoshopなど)
ない場合はネット上から画像を左右反転処理できるフリー・ソフトを入手

出力時に縮尺が変わらないように注意!

Cプラ版
模型製作用にに市販されています。
プラ版: 0.1mm〜1.5mm位までの厚みのものが販売されています。

プラボード:2mm〜4mm位まで1ミリ単位で販売されていますが、接着後の変形があるのでこちらはお勧めしません。。
作る部分に応じて厚みを変えて作ることをお勧めします。

D有機溶剤(アセトン)又はプラモデル用流し込み接着剤(プラ版への転写に必要)
模型販売店や東急ハンズなどのホームセンターで入手可能です。
FRPを扱っているお店なら必ず扱っています。
注意! アセトンは揮発性が高く、可燃性なので取り扱いには注意です。

Eデザインナイフ・糸鋸・Pカッター
曲線などのカットにはデザインナイフ。厚手の板を切るには糸鋸。直線のカットや筋彫りにはPカッターがあると便利です。

F金定規
寸法測定やケガキ線を引く時、カッターで直線をカットする時に便利です。
また、雲形定規などがあると重宝します。


@ ペーパークラフトをコピーする為に必要な物。

 ペパークラフトの原画をそのままコピーすると左右逆さに出来てしまいます。
そこでペーパークラフトをスキャナーやコピー機で普通紙に反転コピーします。
★ポイント: 反転しておかないと裏焼になってしまうので、この段階で原画を反転させる必要があります。

■コピーの方法
@コピー機がない場合、コンビニのコピー機を利用する。

A PCに取り込み、画像処理ソフトで画像を反転させ、レーザープリンターで出力する。

■準備するもの
@ アセトン 
(★注意! アセトンは火気厳禁です!風通しが良く、火の気のないところで作業すること!)
A 反転コピーした原画
B プラ版
C テッシュ(キッチンペーパーなど)


A 普通紙にコピーした絵を素材(プラスチック)に転写する。

コピーするプラ版の上にコピーした普通紙を、コピー面ををプラボード側にして乗せます。
スレなどがないように、紙のシワは十分に取っておく。

ポリカーボネート(PC)やエンビ板、ペット(PET)では確認していないので悪しからず。

B 転写する。

 コピー紙がズレないように、確り手で押え、アセトンを浸したティッシュで素早くコピー紙全体をムラなくこすります。
★ポイント
のんびりしているとアセトンが揮発してコピー紙が剥がれなくなります。
また、アセトンを浸しすぎるとトナーがにじんで線がボヤけるので注意!

C 確認。

 きちんと転写できているか、端の方を少し剥がしてみましょう。
十分に転写できていたら、もう一度アセトンでティッシュを湿らせ、紙全体が軽く湿る程度に塗布します。

D 剥がし!

 コピー紙が湿ってトナーが透けて見えたら、素早くコピー紙をプラボードから剥がします(一気に!)

もし、途中で剥がれなくなったら、焦らず軽く紙をアセトンを浸しながら剥がしてください。

D 転写の完了!

 デザインナイフや糸ノコでプラ版を切り出してプリント完了!部品を切り出して接着。組み立て後は耐水ペーパーでトナーを落とせば塗装できます。
アセトンは直ぐ揮発するので直ぐに次の作業が可能です。(プラボードでも同様の作業が出来ます。)


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