ペーパークラフトの応用

●ここでは店長がGPMのペーパークラフトを元にラジコン艦が出来るまでの
 製作工程をご紹介します。


●ペーパークラフトを使って1/200 ラジコンIJN 軽巡洋艦大淀 を作ろう!

★ その3 ★

艦橋の基本的な部品が完成したので書く階層を積み上げて接着してゆきます。

基本的な部品がしっかり接着できたら、レーダーや測距儀などの細かな部品を決められた場所に接着します。

※今回はGPMの型紙のままに製作していますが、もっと細かな部品を再現する場合は、これ以前に部品を製作しておくことをお勧めします。


続いて各階層をつなぐ階段やステップなどを取り付けてゆきます。
左写真の赤の矢印で示している部分を取り付けました。

※塗装については接着のたびに塗っています。
この方法だと微妙な塗りムラが出るので自分は好んでこの 方法を使用しています。


これまでの作業で、艦橋基本形状を作る部品は全部取り付けたので各階層に手摺を取り付けます。

今回は汎用の1/200用2段手摺を使用しました。
エッチングパーツは所定の長さに合わせて切ってから形状を合わせました。
支柱が付く床面は予めマチ針を熱して穴をあけておき、瞬間接着剤で固定しました。

※エッチングパーツは直ぐにふにゃふにゃになってしまうので曲げる際には十分注意して下さい。


予め作っておいた4.5メートル測距儀を接着です。
測距儀は型紙のままだと窓は閉じていますが、切り抜いて窓を開けてみました。
ちょっとした細工が楽しいです。

艦橋後部のマストの製作
マストは真鍮線を半田付けで作りました。
支柱は0.7ミリ、トラス構造部は0.5ミリを使用しました。
進駐はちょっと・・・という方は100円ショップで販売している竹串をペーパーでしごいて細くしたものを使うことをお勧めします。テーパーも付け易くて良いです。

※マストの上手な作り方
3〜5ミリ厚のベークライト板にマストの型紙を貼り、Pカッターで筋彫りを施し、溝に真鍮線をはめ込んで半田付けするときれいなトラスを組むことができます。


煙突の製作

煙突は一見すると難しそうですが、型紙が良くできており、下から積み上げていくと自然と形が整います。

通風孔の穴は塗装前の印刷が残っているうちに、マチ針を熱し、刺す様にして穴を開けました。
ドリルなどの場合、紙が毛羽立ったり穴が丸くならないことがあるのでマチ針での作業をお勧めします。

当然のことながら組み立て後は瞬着を煙突表面に塗布して硬化しています。
さらに局面のきつい部分にはポリパテを盛り、耐水ペーパーで仕上げ、その後に塗装を施しました。

今回煙突の頭頂部は型紙どおり蓋をしてしまいましたが分離板や雨よけ格子なども再現するとより精密感が出て良いかも知れません。

※煙突が完成したら、作業を進める前に下塗りをしておくことをお勧めします。

煙突のジャッキステーと蒸気捨て管類

ジャッキステーは大淀用エッチングパーツに含まれていますが、今回は敢えてミシン糸(50号)を使用して作りました。

予めジャッキステーの支柱を差し込む穴をマチ針で穴あけしておき、植毛するように短く切った糸を植え込んでいきます。
支柱の植え込みが終わったら、長さを切り揃えて煙突を囲むように周りに硬化させた糸を貼り付けて出来上がりです。

一見面倒くさい様に感じますがエッチングパーツと違い、失敗しても何度でもやり直せるのが利点です。



★ ジャッキステー用の糸の作り方

ミシン用糸の端に錘をぶら下げて吊るし、瞬間接着剤を糸にしみこませます。(左写真)

完全硬化を待って、ミシン糸をはずすと糸が硬化して針金のようになります。(右写真)

硬化したいとは張りがあるので、ストレートな手摺やきれいな曲線を描くことで各部のジャッキステーとして使うことができます。
エッチングパーツの様に高価でないので気兼ねなく使うことができます。ぜひお験し下さい。

 

★ 蒸気捨て管の作り方
今回は真鍮線(0.3〜0.7)を部位に応じて太さを変えて使いました。
煙突のトップ部分については造作の簡単なプラ棒を使用。
型紙にあわせて曲げて長さをあわせて各部品を作ります。

 

★ 蒸気捨て管の配置テスト

組み立ての段階で右往左往したくないので出来上がった部品を配置テストしてみました。
大分雰囲気が出てきました。
 


★ 通気塔類の製作

煙突下部から後部に付く通気塔類を製作してゆきます。
完成すると複雑な形になりますが、面の集合体なので組み立ては難しくありません。

もし不安であればコピーを撮って仮組みを行い形を確認してから作ることをお勧めします。


 


★ 通気塔の金網

今回は大淀純正のエッチングパーツがあるので通気塔の金網類はすべてそれを使いました。

組み立て時の注意点は特にありませんが、塗装の際にメッシュが塗装で潰れないように注意したいです。

 

★ 格納庫の製作

格納庫はフレームを組んで型紙を周囲に貼り付けて作りこんでゆきます。
左の写真で印刷がカスレているのは瞬着をしみこませた後に耐水ペーパーで仕上げたためです。
白抜きになっている部分は換気塔や機銃の台座などを貼り付ける部分です。

※注意したい点は、面を確り出すことです。平らな広い面は、とかく歪み易いので慎重に貼って下さい。

格納庫本体ができたら周辺部品を作ります。
ここの部品が形になったら瞬着を染み込ませて仕上げてから格納庫に接着してゆきます。
 


★ 格納庫上部の探照灯の台の製作

ちょっと細かな部品です。
トラス構造の足はカッターの切れが悪いと壊れてしまうので注意して下さい。
型紙の裏面に軽く瞬着を染み込ませておくとシャープに切れますので参考にして下さい。
手摺部分はジャッキステー同様に糸を使っています。


  

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